エフピコチューパ農産本部

instagraminstagram

twittertwitter

農産トピックス TOPICS

お問い合わせはこちら
2021.06.17 農産トピックス

〔はじめに〕生産者と消費者をつなぐもの_シリーズ『トレー・包装のチカラ〜消費者が求める付加価値を掴む〜』Vol.1

アグリウェブ読者の皆様、はじめまして。

農産物用トレーや包装といった出荷資材(パッケージ)の製造販売を手掛けるエフピコチューパ株式会社と申します。

本連載におきましては、シリーズタイトルにもあります通り、消費者が求める付加価値について、パッケージの観点から紹介いたします。読者の皆様のご参考となれば幸いです。

容器・包装に消費者が求めるものは?

農産物パッケージには大きく分けて、産地包装と消費地包装と呼ばれる2種類があります。当社はどちらのパッケージも製品開発し製造販売を行っておりますが、産地包装と消費地包装では求められる性能・機能に少し違いがあります。

生産者のバックヤードや選果場などでパッキングされる「産地包装」は、搬送時の傷み軽減やコンテナ積載効率、パッキング作業者の作業性向上、出荷量が多い産地では機械適正などが求められます。

対して、スーパーマーケットに代表される、小売店側でパッキングする「消費地包装」は、見栄え・華やかさや店頭への陳列効率、手に触れても原体が傷まない、目視での鮮度チェック機能など、当たり前ですが消費者起因の要素が多く求められます。

様々な流通経路。しかしスタートとゴールは常に同じ。

少し話が変わります。
生産者がこだわって育てた農産物。出荷後に自分の手を離れた後は知ったことか、出荷さえすればそれで良い!と考えている生産者は、ほとんどいらっしゃらないと思います。自分がこだわりを持って育てた農産物ですから、誰がどのように食べ、どのような評価感想を持ったか。そこまで気にされる生産者は沢山いらっしゃいます。

農産物の流通構造は複雑です。大きく分けて、生産者⇒市場⇒販売店、基本はこれでしょうか。ここに商社・仲卸や集配センターなどが加わる事もありますし、販売店以外にも加工・外食・輸出などに向けられるものもあります。最近では産直サイトも伸長著しいです。

しかし、流通経路がどれだけ複雑であろうが、生産者が育てた農産物は消費者の胃袋に入る。この始まりと終わりは普遍です(食品ロスが問題視されていますが、廃棄を目的に農産物を育てている生産者はいません)。生産者と消費者、この両者こそが農産物流通の主要二大人物なのです。

消費者の視点にたち、生産者の視点にたつ

生産者と消費者、この主役両名が相思相愛になることは、農産物の出荷量・消費量拡大につながります。

生産者が消費者のことをより良く把握しようとする思想は重要です。「トレー・包装のチカラ〜消費者が求める付加価値を掴む〜」では、消費者が求める付加価値を、具体的動向を含め、農産物用トレーや包装の観点よりお伝えさせて頂きます。

同様に、消費者が生産者をより深く知ろうという思想も非常に重要です。しかしながら、消費者が生産者を知る機会は中々ありません。この消費者から生産者へのアプローチについても、トレー・包装の観点、そして弊社の取り組みをもとに今後お伝えしてまいります。

農産物の流通に携わらせて頂く中で、トレー・包装からその役割である生産者と消費者をより太くつなぐことを担わせて頂ければ幸いです。


次回は、「コロナ禍における新生活様式への対応」について青果物包装の市場動向をお話ししたいと思います。

シリーズ『トレー・包装のチカラ〜消費者が求める付加価値を掴む〜』のその他のコラムはこちら

  • Twitter
  • Facebook